歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯を支える歯肉や骨が破壊されていく病気です。
むし歯は歯そのものが壊されていく病気ですが、歯周病は上記のように歯肉や骨などの組織が壊され、最後には歯が抜け落ちてしまう病気です。 日本人の40歳以上の約8割がこの病気に罹っていると言われており、生活習慣病のひとつに挙げられています。
歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが多くの場合痛みはありません。
・患者様一人ひとりにお口の中に合わせたオーダメイドの治療と丁寧な指導を行い、なるべく天然歯を保存できるよう努めています。
状態・・・3mm以下の歯周ポケット、骨吸収30%未満
症状・・・ 歯茎が炎症を起こし、赤く腫れ、触ると出血します
治療法・・・歯石や歯垢の除去を受け、適切なブラッシングを行うことによって改善します。
状態・・・4〜6mmの歯周ポケット 30〜50%程度の骨吸収
症状・・・歯茎の炎症の他に顎の骨の吸収が始まります。 歯茎の腫れや出血が見られるようになり、膿が出たり歯が揺れたりするようになることもあります
治療法・・・歯肉の上についた歯石だけでなく麻酔をして歯周ポケット内に付着した歯石もとらなければなりません。 それでも取り除けない場合は死守いう外科処置が必要になる場合もあります。
状態・・・7mm以上の歯周ポケット 骨吸収51%以上
症状・・・顎の骨がかなり溶けて、支えを失った歯が下方向にも動くようになります。 歯をかみ合わせると痛みを感じるため、食事に支障をきたすようにもなります
歯周ポケットは、6mm~8mm以上となり、歯の周りに大量の歯垢や歯石が付着しています
治療法・・・多くの場合揺れが大きく食事が困難になったり痛みが出てきたりするため抜歯になります。
① 口腔内検査・カウンセリング
問診→レントゲン→歯周ポケット検査→カウンセリング
まずは自分の今の状態や症状を知り、それに合った治療法を提案させていただきます。
② ブラッシング指導
歯医者で清潔にした口腔内を保っていただくためには、日々のブラッシングがとても大切になります。 丁寧にお一人お一人のお口の中に合わせたブラッシング方法をご指導させていただきます。
③ 歯石・炎症の除去
プラークや歯石、炎症性の肉芽を丁寧に隅々まで取り除き、口腔内を清潔にしていきます。
④ 外科処置(※患者様の状態に合わせ、必要に応じて行います)
歯茎の中まで歯石や歯垢が付着していて、完全に除去できない場合、ブラッシングのしづらい環境が残ってしまっている場合は歯周外科処置を行います。 歯茎を切開し、歯茎の中に付着している歯垢や歯石を除去します
場合によっては歯周再生療法を行い失われた骨を再生します。
⑤ 定期的なメンテナンス
歯周病の治療は、一度行ったら終わりではありません。 ご自宅でのケアも行っていただきながら、3か月〜半年に1回程度メンテナンスとしてご来院いただくことをおすすめしております。 患者様と当院との二人三脚で歯周病の治療に取り組んでいきましょう。